あいさつ


肝疾患診療連携拠点病院では、肝炎についての一般的な医療情報の提供、各専門医療機関に関する情報の収集・紹介、医療従事者や地域住民を対象とした研修会や講習会の開催や相談支援を行い、地域における人材育成を含めた肝疾患診療の均てん化・医療水準の向上を図ることを役割としています。
肝臓は沈黙の臓器と言われ、肝疾患患者さんの多くは無症状であり、気付かないうちに慢性肝炎を発症し、症状が出現した時には肝硬変、肝がんへと進行していることも少なくありません。肝疾患の原因は、ウイルス性(A型, B型, C型)のほか、自己免疫性、アルコール性、脂肪性、薬剤性、代謝性など様々です。本相談室では、診断や治療に関する医療相談をはじめ、医療費、福祉、介護サービス等について、徳島県民が幅広く相談できるようにしております。患者さんご自身の原因、病態に応じて肝臓の状態をご理解頂けるように医療情報を提供し、患者さんやそのご家族が安心して治療を受けられるよう支援を行います。
本相談室は、県内における肝疾患相談の窓口としてだけではなく、徳島県と協力しながら肝疾患に関する情報を収集するとともに、定期的に市民公開講座などを開催して肝疾患の啓発活動を行っています。また、県内のかかりつけ医や肝疾患専門医療機関などとも連携して肝臓病専門医の研修・教育を進めております。
以上のような活動によって、徳島県の肝疾患患者さんに適切なアドバイスおよびサポートができればと考えています。